「りんご型」「洋ナシ型」はダイエット方法が違う

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炭水化物を減らすダイエットや糖質制限ダイエットが広く認知されていますが、こうしたダイエット法が大きな効果を発揮するのは一部の人であり、肥満に関連する遺伝子の型を理解することで本当に効果的なダイエットやアンチエイジングの工夫ができるようになります。「りんご型」「洋ナシ型」という遺伝子に基づく分類を知っておくと、自分にあったダイエット、アンチエイジングの方法がわかります。

「洋ナシ型」脂肪を貯めこめやすい遺伝子を持つ人

この遺伝子型の人は、皮下脂肪が多くて下半身太りしやすく、女性に多い遺伝子型です。日本人の4人に1人があてはまります。お腹まわりよりお尻が太い体型で、「UPC1」遺伝子を持つグループです。基礎代謝が低めな体質であり、脂肪代謝が下手です。脂肪の取りすぎが原因でお尻、ふとももが太りやすいのが特徴です。体温もやや低く36度台です。「洋ナシ型」の遺伝子型の人は、脂質の摂取量を減らすことが重要となります。野菜類、キノコ類や魚などによる「低脂肪ダイエット」が効果的な体質です。揚げ物、肉、乳製品、クリームなど脂肪食品を減らし、魚を食べましょう。運動では、下半身を鍛えるスクワットが有効で、これを毎日行ないましょう。

「りんご型」糖質制限ダイエットが効く遺伝子型

「りんご型」は、お腹がぽっこりと出るのが特徴です。太鼓腹の男性に多く日本人の3人に1人があてはまるとされています。「りんご型」は、ヒップよりお腹まわりが太く、「β3AR」遺伝子を持ちます。洋ナシ型よりも基礎代謝が低く糖分で太ります。太ると腹がぽっこりと出て、どんなに力を入れてもお腹がへこみません。男性に多く、体温は35度台と洋ナシ型よりも低めです。糖分を分解するインスリンの分泌力が弱いため、糖尿病にもなりやすいのです。糖代謝が下手な体質で、砂糖やでんぷんなどの糖質や炭水化物を減らす、「糖質制限ダイエット」がもっともよく効くのこのタイプです。食べ順ダイエットも効果的で、「野菜類」→「肉類」→「炭水化物」の順に食べましょう。このタイプは、腹筋運動を毎日行なうようにしましょう。

「りんご型」「洋ナシ型」遺伝子型で食べる栄養割合を変える

「りんご型」の場合は糖質制限食は非常に効果的であり、糖質を減らせば、タンパク質を多めに食べて大丈夫だということです。タンパク質:脂質:炭水化物は、2.5:2.5:5が理想とされます。「りんご型」はアルコールに含まれる炭水化物にも影響されるので、酒は全く飲まないのが理想で、もし、飲んでも少量に抑えなければなりません。豆腐や魚などの和食、寿司、焼き鳥などは糖質が少ないため「りんご型」に適します。「洋ナシ型」が「りんご型」と同じ食事制限をしても効果がほとんど出ません。熱心に糖質制限をしてもぜんぜん体重が落ちないし、体型も改善しないのです。「洋ナシ型」の場合は、脂肪や乳脂肪を減らすことが重要だったのです。脂肪の多い肉類はやめて魚にし、牛乳やヨーグルトやチーズなど乳製品をやめ、豆腐や豆乳や甘酒に切り替えるようにすると良いでしょう。また、果物や炭水化物を厳しく制限する必要性がないということです。肥満関連の遺伝子には、この他にも太りにくく、肥満とは無縁な「バナナ型」もあります。より詳しくは下記の本で知ることができます。


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